アレルギー科

アレルギー疾患

気管支喘息・アトピー性皮膚炎・食物アレルギーなどのアレルギー疾患を有するお子さんは、年々増加しています。それに伴いアレルギー疾患に対する診断・治療ガイドラインが整備され、現在は各疾患に対する標準治療が多くの医療機関で受けられるようになってきました。
当院でも、アレルギー疾患に対してはガイドラインに準拠した標準治療を行っています。

アレルギー科の初診について

アレルギー疾患(アトピー性皮膚炎、気管支喘息、食物アレルギー、アレルギー性鼻炎・花粉症)では、初診時に時間をかけて治療方針やお薬の使い方を説明させていただいています。
このため、「アレルギー初診」枠を新設させていただきました。
上記のアレルギー疾患、あるいはそれが疑われる方で当院への受診をご希望の方は、インターネットからではなく当院に直接お電話いただき、アレルギー初診の予約をお願いいたします。
電話番号:046-240-6686 午前8時30分~11時30分、午後2時~5時30分

なお、当院でアレルギー疾患についてすでに治療中の患者さんは、従来通りインターネット経由・電話連絡で「アレルギー再診」枠への予約をお願いします。

※予約外、もしくは一般診察枠でアレルギー疾患について初診された場合は、改めて別の日の「アレルギー初診」に予約を入れ直したうえで来院いただくこともございます。
当日に診察できない場合もありますので、ご了承ください。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎の本質は「乾燥肌+炎症」です。
皮膚が乾燥している状態は、皮膚が外部からの刺激を受けやすい(皮膚のバリア機能障害)ということです。そこに様々なアレルゲンが侵入して皮膚の中でアレルギー反応を起こすことがアトピー性皮膚炎の主な原因と言われています。
日本皮膚科学会による「アトピー性皮膚炎治療ガイドライン」では、治療の3本柱として以下の3点が強調されています。

  • 炎症を抑えるためのステロイド外用剤
  • 乾燥を抑え、バリア機能を維持するための保湿剤
  • アレルゲンを減らすための環境整備

当院では、ガイドラインと同様にステロイド外用剤と保湿剤を用いた治療を行います。特に、ステロイド外用剤に関しては正しい使い方を覚えていただくことが非常に大切ですので、ご不安な点があればスタッフにお問い合わせください。

食物アレルギー

食物アレルギーを持つお子さんが徐々に増えてきたことで、幼稚園・保育園や小学校では給食提供における食物アレルギー対応が必要となっています。一方、その対応の仕方については、重症度やアレルゲンの種類など個人によって異なるため、現場で苦慮される先生方も多いのが現状です。
当院では、厚生労働科学研究班による「食物アレルギーの診療の手引き」に準拠した診断・管理を行っています。食物アレルギーの最終診断は「食べて症状が出ること、避けて症状が出ないこと」ですので、確定診断には食物経口負荷試験が最も確実です。当院では、重篤なアナフィラキシーを起こしたことのない方について経口負荷試験を行うことが可能です。(入院での経口負荷試験が適当と判断されたお子さんについては近隣の専門医療機関を紹介させていただきます。)さらに、皮膚プリックテストや血液検査を併せて行うことで診断の精度を上げられるよう努めています。
また、学校・園での食物アレルギー管理に「学校生活管理指導表(アレルギー疾患用)」を用いる自治体が増えていますが、当院でも管理指導表の記入は可能です。さらに、アナフィラキシーを起こしたことのあるこどもに対するアドレナリン自己注射キット(エピペンR)の処方も行うことができます。
加えて、学校生活だけでなく家庭での食物アレルギー管理についても、ご不安な点があるようならお気軽にご相談ください。栄養不足にならないための代替食や、症状の出現しない範囲でのアレルゲン摂取計画などについてもアドバイスさせていただきます。

気管支喘息

気管支喘息は「発作」の病気です。つまり、せきや呼吸困難を伴う発作がいつ出るかわからない状態で日々を不安に過ごさなければいけないということです。さらに、患者さん本人だけでなくご家族の方々も、夜間のお子さんの発作対応や急な予定の変更などに悩まされることの多い病気でもあります。
しかし、近年では適切に治療を行えば発作をゼロにすることも十分可能になっています。当院では日本アレルギー学会による「気管支喘息治療・管理ガイドライン」に準拠した治療を行っています。
気管支喘息の治療は大きく分けて、「発作になったらする治療」と「発作にならないようにする治療」の2種類があり、それぞれ使用する薬が異なります。軽症の場合は前者だけで十分ですが、それでなかなか良くならない場合には後者の治療を行います。ガイドラインでは「1か月に1回以上の発作がある場合には発作予防治療の適応あり」とされています。
発作予防治療の柱はステロイド吸入剤です。即効性はありませんが、毎日使うことで発作を置きにくくする薬です。ステロイドを使うことに対する不安を感じる方も多いかもしれませんが、もともとステロイド吸入剤は血液中に移行するステロイドの量が微量であり、標準的な使用法であれば全身性の副作用(毛深くなる、太る、骨がもろくなるなど)はほとんど出現しないことが分かっています。
当院ではまず重症度に応じてステロイド吸入剤に気管支拡張剤や抗ヒスタミン剤、抗ロイコトリエン剤などを併用し、発作がゼロになることを目指します。さらに、治療を終了しても発作が起きにくい状態を続けられるように治療計画を立てていきます。

アレルギー性鼻炎・結膜炎、花粉症

アレルギー性鼻炎は大きく分けて季節性のものと通年性のものに分けられます。前者はおなじみの花粉症、後者はダニやハウスダストによるものです。
通常は抗ヒスタミン剤や抗ロイコトリエン剤、ステロイド点鼻薬を用いて症状の改善を目指しますが、近年これに加えて舌下免疫療法が新しい治療として認可されました。これは大量のアレルゲンを口の中(舌下)に含んだ後に飲み込むという治療で、従来までの注射による治療と比べて格段に苦痛の少ない治療です。現時点では適応年齢が12歳以上であり、また年単位で続けなければいけないという欠点はありますが、人によっては症状が全くなくなることもあり、毎年のように花粉症に悩まれている患者さんは試してみてもいいかもしれません。
当院でも舌下免疫療法(スギ花粉、ダニ抗原)は実施します。鼻水・くしゃみや目のかゆみなどに悩んでいる方はお気軽にご相談ください。